今回は、肩甲胸郭関節を見てみよう!
今回は、肩甲胸郭関節(けんこうきょうかくかんせつ)を見てみましょう。
胸郭とは、普段使わない言葉ですが、胸の部分をとりかこんでいる骨格で、肋骨の部分をいいます。
一般的にいえば、腕のはじまりは肩関節になりますが、骨格的にみると、腕のはじまりはこの肩甲胸郭関節になります。
腕を動かす時は、肩関節から動かすのではなく、肩甲胸郭関節から動かすことが大事になります。
肩甲胸郭関節の動きを見てみましょう。
肩甲骨は肋骨上をかなり自由自在に動く骨です。肋骨というかごの上を、肩甲骨がサーフィンのボードのように動いているイメージです。
【肩甲胸郭関節の動き】
・上下
・内側へスライド
・外側へスライド
・まわる
といった動きになります。
肩甲骨を触りながら、いろんな方向に動かしてみましょう。
そして、肩甲骨の動きを自分の体で確かめてみましょう。
【肩甲胸郭関節を使う動き】
・バンザイのように腕をあげる
・背中側に腕をひく
・肩をすくめる
など、腕を使うほぼすべての動きで肩甲胸郭関節は動いています。
骨格模型で肩甲胸郭関節を見てみましょう!
腕の動きは、肩甲胸郭関節と、肩関節のチームワークです。
長時間のデスクワークをしている人は、腕をよく使うので、肩甲骨まわりの筋肉に負担がかかって、首から肩にかけてついている筋肉にこりができていることが多いです。
その結果として、肩こりや首こりを感じたり、人によっては頭痛のような不快症状を引き起りしてることもあります。
解剖学で体の中を見える化できるようになると、このような体にトラブルが起きたときに、体がなぜそうなったのかを考えることができるようになります。
そして、どう姿勢を改善したらいいかなど、体のケアや体の使い方などの対処法もわかります。
これは旅行するとき地図を持っていると旅行がしやすくなるのと同じです。
まずは、じっくり肩甲胸郭関節を眺めて、形をイメージできるようになりましょう。
1回みただけでは、イメージきるようになるのは難しいので、何度も肩甲胸郭関節を見てください。
そして、解剖学ボディイメージをつくっていきましょう。このイメージ力が、体を見える化する力になります。
ゆっくり少しずつ、見える化できる筋肉や骨、関節を増やしていきましょう。
今回は、肩甲胸郭関節を見ました!次は、肩関節を見てみましょう!