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前脛骨筋(ぜんけいこつきん)のまとめ

これまで、前脛骨筋について学んできました。

最後はこの筋肉をまとめて見てみましょう。

前脛骨筋の起始停止をみてみよう!

今回は前脛骨筋を学んでいくよ。

脛骨(けいこつ)という骨の前についているので、前脛骨筋というんだよ。筋肉がついている位置が名前の由来になってるんだ。

脛骨の前についている筋肉だから、前脛骨筋ね!

ちなみに、脛骨は、弁慶の泣き所って言われているスネの骨のことだよ。

弁慶の泣き所って聞いたことあるよ。とっても強い弁慶も、ここをぶつけると泣いちゃうくらい痛い、スネの骨のことだよね。

ほんとに痛いわよね。想像するだけで、私、泣いちゃうわ。

それじゃ、前脛骨筋の起始停止を見ていくよ。

起始:脛骨の上部外側
停止:足の骨の内側(土踏まずのあたり)

用語解説

起始停止:筋肉がついている部位のこと

イラストを見ながら、前脛骨筋の形と位置を確認しよう。まずは、しっかり前脛骨筋を見て知ることで、この筋肉をイメージできるようになりましょう。

それじゃ、次は前脛骨筋の作用を考えてみよう!。

用語解説

筋肉の作用:筋肉が収縮して骨格を動かすこと

前脛骨筋は、イラストの緑と青の部分についてるから、この筋肉が働くと….

答えを見る前に必ず自分でイメージしながら考えることが大事!繰り返しイメージするうちに、イメージ力が高まって、だんだんと自然に筋肉をイメージできるようになってくるよ。イメージ力は、見えない体の中を解剖学で見える化する時に必ず必要な力なんだよ。

前脛骨筋の作用のヒント

前脛骨筋は脛骨と足の骨についていて、またいでる関節は足関節だよ。

前脛骨筋の作用

筋肉の作用をみるときのポイント
  1. どの骨のどこについているか(起始停止)
  2. またいでいる関節

前脛骨筋の起始は脛骨の上部外側で、停止は足の骨の内側の土踏まずのあたりだよね。

その通り!筋肉の作用は、その起始停止とどの関節をまたいでいるかを、頭の中でイメージできるようになることが大事だよ。それができると、作用を覚えなくても自分で考えることができるようになるぞ。

前脛骨筋の作用 :足関節を反らす

足関節を反らす作用ね。でも、この筋肉は、土踏まずのあたりについているから、小指側ではなくて、親指側を上に引きあげる動きになるはず….

すごい!なんか、お姉ちゃんが難しいそうことを言ってる…

素晴らしい!だんだん、作用を考えるのに慣れてきたね。起始停止をしっかりイメージしながら作用を考えると、それぞれの筋肉のそういった細かな作用の違いも分かるようになってくるんだ。

やったね。ほめられた!!

それじゃ、次は前脛骨筋がどんな動きで使われているかを見てみよう!

前脛骨筋はどんな動きで使っていますか?

前脛骨筋の作用は、足首を反らす作用だったよね。

その通り!

例えば、ヨガのこんなポーズの時にも前脛骨筋が働いています。

このポーズの時、前脛骨筋を使ってたんだ。

そうか!爪を切る時に足首を反らす時も使ってるんだね。

だんだんと前脛骨筋について分かってきたかな。それじゃ、最後は前脛骨筋を意識しながら実際に動いてみよう!

動きながら筋肉を学ぶことで、解剖学ボディイメージのリアリティが一気に高まるぞ!

前脛骨筋を意識して動いてみよう!

最後は前脛骨筋を意識しながら実際に動いてみよう!

前脛骨筋の作用は、足関節を反らす作用だよね。

そうだね。しっかり筋肉をイメージして自分の体に意識を向けながら動いてみよう!

つま先あげるのって、けっこう疲れるよね。

そうだね。この筋肉が弱ってくると、歩く時につま先がひっかかって転びやすくなるから、体力が落ちているお年寄りは注意しないとね。筋肉のことが分かると、体に問題が起きてなんとかしたい時に、なぜその問題が起きているのか、そして、どの筋肉を鍛えたらいいかが分かるようになってくるので、とても役立つよ。

これまで、前脛骨筋について学んできました。

この筋肉を意識しながら使えるようになると、ヨガのポーズやスポーツ、生活の中でも足関節をコントロールしやすくなります。

最初はなんとなくでもかまいません。

足関節を動かしたい時、この筋肉をイメージしながら関節を動かしてみましょう。

そして、いつもの感覚や動きがどう変化するかを感じてみましょう。

自分の体で、筋肉を感じながら学ぶことで、リアリティを感じる解剖学ボディイメージができてきます。

1つ1つの筋肉をゆっくり学んで、少しずつ解剖学ボディイメージをつくっていきましょう。

今回は、前脛骨筋を学んだぞ!

次回は、ふくらはぎについている後脛骨筋(こうけいこつきん)についてい学んでみよう!