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僧帽筋(そうぼうきん)のまとめ

これまで、僧帽筋について学んできました。

最後はこの筋肉をまとめて見てみましょう。

僧帽筋の起始停止をみてみよう!

今回から頭から背中についているアウターマッスル、僧帽筋について学んでいくよ。

僧帽筋って漢字をよく見ると、なんだか名前が面白いね。

そうだね。この筋肉は頭から背中にかけてついている大きな筋肉なんだけど、その形が僧侶の帽子に形が似ていることが名前の由来になっているだよ。

あれ、僧侶って帽子をかぶっていたかしら。

僧侶といっても、日本のお坊さんのことではなく、西洋の僧侶の帽子のことだから、帽子というより、パーカーのフードをイメージした方が形が分かりやすいよ。

パーカーのフードの形ならイメージしやすいわね。

それじゃ、僧帽筋の起始停止を見てみよう!

起始:後頭骨~頸部と胸部の背骨の突起
停止:鎖骨と肩甲骨の突起

用語解説

起始停止:筋肉がついている部位のこと

イラストを見ながら、僧帽筋の形と位置を確認しよう。まずは、しっかり僧帽筋を見て知ることで、この筋肉をイメージできるようになりましょう。

この僧帽筋は背中側から見た僧帽筋だよ。次は横から腹横筋を見てみるよ。

骨や筋肉は、いろんな方向から見ることで、立体的にイメージができるようになるんだ。

横からみると、僧帽筋を立体的にイメージしやすくなるだろう。

この筋肉をしっかりイメージしながら、次は僧帽筋の作用を考えてみよう!

用語解説

筋肉の作用:筋肉が収縮して骨格を動かすこと

僧帽筋は、イラストの緑と青の部分についてるから、この筋肉が働くと….

僧帽筋は筋肉の中でもとても面積の広い大きな筋肉なんだ。たくさんの骨にくっついてるよ。だから、いろんな関節の動きに影響を与えてるんだよ。最初は作用を考えるのは難しいだろうけど、答えを見る前に必ず自分でイメージしながら考えることが大事だよ。

僧帽筋の作用のヒント

僧帽筋は面積がとても広い筋肉なので、どの部分の僧帽筋が働くかで作用も違ってくるよ

僧帽筋の作用

それじゃ、僧帽筋の作用を見てみるよ。

筋肉の作用をみるときのポイント
  1. どの骨のどこについているか(起始停止)
  2. またいでいる関節

僧帽筋の起始は、後頭骨~頸部と胸部の背骨の突起
で、停止は鎖骨と肩甲骨の突起だったよね。

そうだね。ついてる骨の部位が多いから、作用を見ていく前に、しっかりイラストで確認しておこうね。筋肉の作用を考える時は、筋肉の形やついている位置の正しいイメージが必要だからね。

確かに、イメージが間違ってたら筋肉の作用を考えても、間違った動きになっちゃうよね。

僧帽筋の作用 :肩甲骨を頭蓋骨や背骨に近づける

僧帽筋の作用は、下のイラストのように肩甲骨を頭蓋骨や背骨に近づける作用なんだ。

イラストをしっかり見て、僧帽筋の作用を確認してみましょう。

肩甲骨がいろんな方向に動くのは、僧帽筋の作用だったんだね。

そうなんだ。僧帽筋は大きな筋肉だから、働く部位によって、肩甲骨が動く方向が違ってくるんだ。


上部が働くと、頭蓋骨の後頭部と背骨の首側へ・・
中部が働くと、胸の高さの背骨側へ・・
下部が働くと、斜め下へ・・

 
という風に、いろんな方向に肩甲骨を動かす作用があるよ。

こんなにいろんな動きの作用があるんだね。さすが、お坊さんのフードが名前の由来になってるだけあるね。働きもので偉い筋肉なんだ….

それは、あんまり関係ないと思うけど、まっ、いいか….

それじゃ、次はどんな動きで僧帽筋が使われているかを見てみよう!

僧帽筋はどんな動きで使っていますか?

僧帽筋の作用は、肩甲骨を頭蓋骨や背骨に近づけるだよね。

そうだね。いろんな方向に肩甲骨を動かしてくれてる筋肉だね。

例えば、ヨガのこんなポーズの時にも僧帽筋が働いています。

何?このナルシスティックな男は…

普段の生活の中では、ドアやカーテンを開けるために肩甲骨を背骨側に引く時や、ボールを投げる時にも使っているよ。

キャッチボールの時に使ってたんだね。

だんだんと僧帽筋について分かってきたかな。それじゃ、最後は僧帽筋を意識しながら実際に動いてみよう!

動きながら筋肉を学ぶことで、解剖学ボディイメージのリアリティが一気に高まるぞ!

僧帽筋を意識して動いてみよう!

僧帽筋の作用は、肩甲骨を後頭部や背骨に近づける動きだよね。

そうだね。実際に動きながら、自分の体で筋肉を感じることで、筋肉の作用を忘れにくくなるよ。

それに、動かしながら筋肉を学ばないと、生活やスポーツのような動きの中で筋肉を意識して使えるようにはならないんだよ。

やっぱり、筋肉をイメージしながら動くのって大変だし、ちょっとめんどくさいわ。

そうだね。実際に動くのは、言葉で覚えるだけの解剖学とは違うからね。でも、解剖学を生活の中で使えるようになるためにはとても大事なことだから必ずチャレンジしてみようね。

これまで、僧帽筋について学んできました。

この筋肉を意識しながら使えるようになると、ヨガのポーズやスポーツ、生活の中でも肩甲骨をコントロールしやすくなります。

最初はなんとなくでもかまいません。

この筋肉をイメージしながら肩甲骨を動かしてみましょう。

そして、いつもの感覚や動きがどう変化するかを感じてみましょう。

自分の体で、筋肉を感じながら学ぶことで、リアリティを感じる解剖学ボディイメージができてきます。

1つ1つの筋肉をゆっくり学んで、少しずつ解剖学ボディイメージをつくっていきましょう。

今回は、頭から背中についているアウターマッスル、僧帽筋を学んだぞ!

次回は肩についているアウターマッスル、三角筋(さんかくきん)を学んでみよう!