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ハムストリングのまとめ

これまで、ハムストリングについて学んできました。

最後はこの筋肉をまとめて見てみましょう。

ハムストリングの起始停止をみてみよう!

今回はハムストリングを学んでいくよ。ハムストリングというのは、太ももの裏についている4つの筋肉の総称だよ。

なんか美味しそうな名前だね。

ハムは、みんなが大好きなあのハムのことだよ。ハムストリングは、「もも肉のひも」という意味で、昔ハムをつくるためにお肉をつるす時に、この筋肉を使っていたことが名前の由来になってるんだ。

そんなんだ。名前の由来が面白いね!!

【ハムストリングはこんな筋肉のあつまり】

・大腿二頭筋長頭(だいたいにとうきんちょうとう)
・大腿二頭筋短頭(だいたいにとうきんたんとう)

・半膜様筋(はんまくようきん)
・半腱様筋(はんけんようきん)

太ももの裏には4つも筋肉があるんだね。

そうだね。それぞれに名前がついてるけど、最初は全部覚えるのが大変だから、4つをまとめてハムストリングとして学んでいくよ。それじゃ、ハムストリングの起始停止を見てみよう!

起始:坐骨、大腿骨の後面
停止:脛骨と腓骨の上端

用語解説

起始停止:筋肉がついている部位のこと

この筋肉は、4本のうち、3本が長くて、1本だけ短いのが特徴だよ。

イラストを見ながら、ハムストリングの形と位置を確認しよう。まずは、しっかりハムストリングを見て知ることで、この筋肉をイメージできるようになりましょう。

まずは、背中側から見てみましょう。

次は、横からハムストリングを見てみます。

ハムストリングは、横から見た方が、この筋肉がどの関節をまたいでついているかがイメージしやすいね。いろんな方向から筋肉を見た方が、筋肉を立体的にイメージできるようになるよ。

それじゃ、次はハムストリングの作用を考えてみよう!。

用語解説

筋肉の作用:筋肉が収縮して骨格を動かすこと

ハムストリングは、イラストの緑と青の部分についてるから、この筋肉が働くと….

答えを見る前に必ず自分でイメージしながら考えることが大事!繰り返しイメージするうちに、イメージ力が高まって、だんだんと自然に筋肉をイメージできるようになってくるよ。イメージ力は、見えない体の中を解剖学で見え化する時に必ず必要な力なんだよ。

ハムストリングの作用のヒント

ハムストリングは坐骨、大腿骨〜脛骨、腓骨についていて、またいでいる関節は股関節と膝関節だよ

ハムストリングの作用

筋肉の作用をみるときのポイント
  1. どの骨のどこについているか(起始停止)
  2. またいでいる関節

ハムストリングの起始は坐骨、大腿骨の後面で、停止は脛骨と腓骨の上端だよね。

そして、この筋肉がまたいでいるのは、股関節と膝関節!

そうだね。それじゃ、ハムストリングの作用を見ていこう!2つの関節をまたいでついてる筋肉だから、作用もいろいろ!3つの作用に分けて見ていくよ!

1つ目の作用は、脛骨と腓骨が坐骨側に引っ張られて膝関節が動いた場合の作用です。

ハムストリングの作用 その1:膝関節を曲げ

2つ目の作用は、同じように脛骨と腓骨が坐骨側に引っ張られて股関節が動いた場合の作用です。

ハムストリングの作用 その2:股関節を伸ばす

3つ目は、脛骨や腓骨側に坐骨が引っ張られた場合の作用です。

ハムストリングの作用 その3:骨盤を後ろに傾ける

同じ筋肉の作用でも、どの骨が固定されていて、起始停止のどっちが動くかで作用も変わってくるんだ。

なかなか難しいわね。特に3つ目とか、よく分からないわ。

そうだね。1つ目の作用は分かりやすいけど、2つ目や3つ目は少し難しいかもね。少しずつイメージできるようになったらいいよ。

それじゃ、次はハムストリングがどんな動きで使われているかを見てみよう!

ハムストリングはどんな動きで使っていますか?

ハムストリングの作用は3つ。膝関節を曲げたり、股関節を伸ばしたり、骨盤を後ろに傾けたりする作用だよね。

スポーツや生活の中で、その動きをしている時にハムストリングは使われているよ。

例えば、ヨガのこんなポーズの時にもハムストリングが働いています。

日常生活では、靴をはく時のような膝関節を曲げる動きで使っています。

確かに靴をはくとき、膝関節を曲げてはくよね。

だんだんとハムストリングについて分かってきたかな。それじゃ、最後はハムストリングを意識しながら実際に動いてみよう!

動きながら筋肉を学ぶことで、解剖学ボディイメージのリアリティが一気に高まるぞ!

ハムストリングを意識して動いてみよう!

最後はハムストリングを意識しながら実際に動いてみよう!

ハムストリングの作用は、膝関節を曲げたり、股関節を伸ばしたり、骨盤を後ろに傾ける作用だよね。

そうだね。しっかり筋肉をイメージして自分の体に意識を向けながら動いてみよう!

この前屈の動きをすると、すごく太ももの裏が突っ張るよね。

この動きは、ハムストリングを伸ばす時の動きなんだ。つまり、ストレッチだね。ハムストリングは、膝を曲げたり、股関節を伸ばしたり、骨盤を後ろに傾ける作用があるよね。この動きの逆の動きをすると、ハムストリングのストレッチになるんだよ。

ストレッチは、筋肉を伸ばすことだから、作用の逆の動きをすればいいんだね。

ハムストリングを意識しながら、ストレッチして、筋肉が伸ばされるのを自分の体で感じてみよう!

これまで、ハムストリングについて学んできました。

この筋肉を意識しながら使えるようになると、ヨガのポーズやスポーツ、生活の中でも股関節や膝関節をコントロールしやすくなります。

最初はなんとなくでもかまいません。

股関節や膝関節のストレッチをしたい時、この筋肉をイメージしながら関節を動かしてみましょう。

そして、いつもの感覚や動きがどう変化するかを感じてみましょう。

自分の体で、筋肉を感じながら学ぶことで、リアリティを感じる解剖学ボディイメージができてきます。

1つ1つの筋肉をゆっくり学んで、少しずつ解剖学ボディイメージをつくっていきましょう。

今回は、ハムストリングを学んだぞ!

次回は、太ももの前についている大腿四頭筋(だいたいしとうきん)について学んでみよう!