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棘下筋(きょくかきん)の作用を見てみよう!

前回の記事ー「棘下筋の起始停止を見てみよう!

今回は、棘下筋の作用を見てみるよ。棘下筋の作用は大きく分けて2つあるので、2回に分けて見てみよう!

作用が分かるようになると、肩の動きを見たときに筋肉で体の中を観察したり分析したりできるようになるよ。

筋肉の作用をみるときのポイント
  1. どの骨のどこについているか(起始停止)
  2. またいでいる関節

棘下筋の起始停止は、肩甲骨の突起の下と上腕骨の外側だったよね。

そうだね。そして、またいでいる関節は、肩甲骨と上腕骨のつなぎ目の肩関節なんだ。

棘下筋の作用は、この筋肉が収縮して肩甲骨と上腕骨をひっぱったときに肩関節がどう動くかを考えるといいんだ。

棘下筋の作用 その1:肩関節から腕を外側にひねる

イラストをしっかり見て、棘下筋の作用を確認してみましょう。

なるほど、棘下筋の作用の1つ目は、肩関節から腕を外側にひねるなんだね。

棘下筋の1つ目の作用は分かったかな。でも、この筋肉にはもう1つ大切な作用があるんだ。もう少し、どんな作用があるか一緒に考えてみようね。

もう1つの作用…、たぶんあれかな….

お姉ちゃん、分かってないよね、その顔。

最初は分からなくてもいいんだよ。まずは、自分で考えることが大事だよ!

またいでいる関節は、肩甲骨と上腕骨のつなぎ目の肩関節なのは変わらないよ。

1つ目の作用との違いは、この棘下筋が骨を引っ張る時に、腕を挙げているかどうかなんだ。

棘下筋の作用 その2:肩関節から腕を背中側に動かす

1つ目の作用は、腕を体の横に下げた位置での作用でしたが、2つ目の作用は、腕を肩の高さまで挙げた位置での作用になります。

なるほど、腕の位置によって、棘下筋の作用は変わるんだね。

棘下筋の2つの作用は分かったかな。次は、この筋肉がどんな動きで使われているかを見てみよう!