今日の質問は、「膝関節屈曲位と伸展位で股関節の屈曲角度に差がでるのは、何が関係してますか?」だよ。
これ、私もなんでか気になってたわ。
この違いは、前屈の体操をするときや、仰向けで寝た姿勢で、脚を股関節から曲げて挙げるときに違いを感じやすいよ。この違いがでる理由は、太ももの裏についているハムストリングが関係してることが多いんだよ。
もし、ハムストリングがよく分からない人は、まずはしっかり、ハムストンングの起始停止を確認してみると分かりやすいよ。
ハムストリングは、確か、太ももの裏についていて、股関節と膝関節をまたいでいる筋肉だったよね。
素晴らしい!よく覚えていたね。筋肉の起始停止がわかるようになると、どんなときにこの筋肉が引っ張られてつっぱったり、ゆるんだりするかも考えることができるようになるんだよ。
膝関節が伸びると、ハムストリングの起始停止がひっぱられるので、太ももの裏がつっぱりやすくなるんだ。
そうか!だから、膝関節を伸ばすと、股関節も曲がりにくくなるんだね。
その通り!逆に膝関節を曲げると、ハムストリングが緩むから、股関節は曲げやすくなるんだ。
自分で、ハムストリングをイメージしながら、膝関節を伸ばしたり、曲げたりしたりして、前屈をしてみよう。そして、太ももの裏をつっぱりの違いを感じてみよう!
体の中を骨や筋肉でイメージできるようになると、体に起きた問題や疑問を、構造や仕組みにそって客観的に考えることができるようになるよ。
それができるようになると、それに対してどう対処したらいいかもわかってきそうだね。
よーし、なんだか解剖学の勉強して、いろんな問題や疑問を解決したくなってきたぞ。
いいね。その調子でどんどん解剖学をマスターしていこうね。次回の質問コーナー 7問目はこんなリクエストがきたよ。
リクエストは、「僧帽筋による内転と、菱形筋による内転で、肩甲骨の動きの違いがあるか見てみたいです。」だよ。
おっ、ちょっとマニアックなリクエストがきたわね。こんなのもたまにはいいわね。