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広背筋(こうはいきん)のまとめ

これまで、広背筋について学んできました。

最後はこの筋肉をまとめて見てみましょう。

広背筋の起始停止をみてみよう!

今回は広背筋を学んでいくよ。広背筋は背中についている筋肉で、筋肉の中で最も面積が広い筋肉だよ。

背中についている面積の広い筋肉だから、広背筋!覚えやすいね。

そうだね。この広背筋は、前回学んだ大腰筋(だいようきん)と同じで、とってもパワーがある筋肉なんだよ。

そうなのね。バレーのようなスポーツにも活かせそうな予感がするわ。

それじゃ、まずは、広背筋の起始停止を背中側から見てみよう!

起始:胸椎6番目~骨盤後面、肩甲骨下端、下部肋骨
停止:上腕骨の前側

用語解説

起始停止:筋肉がついている部位のこと

腕の骨と下半身の骨をつなぐ筋肉は、この広背筋だけなんだ。

イラストを見ながら、広背筋の形と位置を確認しよう。まずは、しっかり広背筋を見て知ることで、この筋肉をイメージできるようになりましょう。

次は、広背筋の起始停止を横から見てみよう!

背中側と横からの両方から見ると、立体的にイメージしやすくなるね。

そうだね。立体的な筋肉イメージは、触ったり動かしたりする時にとても重要だから、いろんな方向から筋肉を見るといいぞ。

それじゃ、次は広背筋の作用を考えてみよう!。

用語解説

筋肉の作用:筋肉が収縮して骨格を動かすこと

広背筋は、イラストの緑と青の部分についてるから、この筋肉が働くと….

答えを見る前に必ず自分でイメージしながら考えることが大事だよ。繰り返しイメージするうちに、イメージ力が高まってだんだんイメージも上手にできるようになってくるからね。

広背筋の作用のヒント

広背筋は、上腕骨と骨盤についていてるから、またいでる関節は、肩関節と背骨の関節だよ

広背筋の作用

筋肉の作用をみるときのポイント
  1. どの骨のどこについているか(起始停止)
  2. またいでいる関節

広背筋の起始は胸椎6番目~骨盤後面、肩甲骨下端、下部肋骨で、停止は上腕骨の前側だよね。そして、この筋肉がまたいでいるのは、背骨の関節と肩関節!最初は本でカンニングしてもいいから、しっかり起始停止を確かめるながら作用を考えるのが大事だったよね。

そうだね。イメージが曖昧だと、作用を考えることも難しいからね。

広背筋をまずはしっかり見て、その残像が消えないうちに作用を考える!!

よーし、それじゃ、その残像が残ってるうちに、骨盤側が固定された場合と、上腕骨側が固定された場合の2つの広背筋の作用を見ていくよ。まずは、1つ目の骨盤側が固定されて場合の作用を見てみよう!

広背筋の作用 その1:肩関節を背中側に曲げる

広背筋が縮むと、上腕骨が骨盤側に引っ張られるから、肩関節を背中側に曲げる作用になるよ。この時、肩関節を内側に回す作用が加わることもあるよ。

イラストをしっかり見て、広背筋の作用を確認してみましょう。

次は、上腕骨側が固定された場合の作用を見てみるよ。

広背筋の作用 その2:骨盤を上に引き上げる

上腕骨側が固定されていると、骨盤を上腕骨側に引き上げる作用になるんだ。

上腕骨を背中側に曲げたり、骨盤を上に引き上げたり、なんだか忙しい筋肉ね。こんな感じかな…

いいね。そうやって自分の体で確かめながら筋肉を学ぶのはとてもいいことなんだよ。自分の体を通じて筋肉を覚えたら、忘れにくくなるからね。次は広背筋がどんな動きで使われているかを見てみよう!

広背筋はどんな動きで使っていますか?

広背筋の作用は、肩関節を背中側に引き下げたり、骨盤を上に引き上げたりする作用だよね。

例えば、ヨガのこんなポーズの時にも広背筋が働いています。

お姉ちゃん、僕もこれ乗りたいよ!

久しぶりに見たわ。あひる?白鳥?そして、乗ってるのは、おっさん??

懸垂ね。確かに、この動きは広背筋を使ってるわね。でも、か弱く、繊細で、美しい私には、こんなハードなトレーニングはまず無理だわ。

だんだんと広背筋について分かってきたかな。それじゃ、最後は広背筋を意識しながら実際に動いてみよう!

動きながら筋肉を学ぶことで、解剖学ボディイメージのリアリティが一気に高まるぞ!

広背筋を意識して動いてみよう!

最後は広背筋を意識しながら実際に動いてみよう!

広背筋の作用は、肩関節を背中側に曲げたり、骨盤を上に引き上げたりする作用だよね。

しっかり筋肉をイメージして自分の体に意識を向けながら動いてみよう!

広背筋は、上腕骨と下半身をつなげている唯一の筋肉だから、そのつながりを感じ取りながら動いてみると面白いよ。

広背筋はたくさんの骨についているから、いろんな関節が一緒に動いてるね。

実際に動きながら筋肉を学ぶことで、生活やスポーツの動きの中で、解剖学が使えるようになるよ。それに、人の動きを観察する時もとても役立つんだ。

これまで、広背筋について学んできました。

この筋肉を意識しながら使えるようになると、ヨガのポーズやスポーツ、生活の中でも骨盤や肩関節をコントロールしやすくなります。

最初はなんとなくでもかまいません。

この筋肉をイメージしながら骨盤や肩関節を動かしてみましょう。

そして、いつもの感覚や動きがどう変化するかを感じてみましょう。

自分の体で、筋肉を感じながら学ぶことで、リアリティを感じる解剖学ボディイメージができてきます。

1つ1つの筋肉をゆっくり学んで、少しずつ解剖学ボディイメージをつくっていきましょう。

今回は、広背筋を学んだぞ!

次回は力こぶをつくる筋肉で有名な上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)について学んでみよう!