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菱形筋(りょうけいきん)の作用を見てみよう!

前回の記事ー「菱形筋の起始停止を見てみよう!

今回は、菱形筋の作用を見てみよう。

筋肉の作用をみるときのポイント
  1. どの骨のどこについているか(起始停止)
  2. またいでいる関節

菱形筋の起始は、頸椎の上から6番目~胸椎の上から4つ
停止は肩甲骨の内側だよね。

そうだね。この筋肉が収縮した時に動く関節は、肩甲骨と肋骨の間の肩甲胸郭関節(けんこうきょうかくかんせつ)になるよ。

菱形筋の作用 :肩甲骨を背骨側に引きよせる

イラストをしっかり見て、菱形筋の作用を確認しましょう。

肩甲骨が、肋骨上を背骨側にスライドする動きになるんだ。

肩甲骨って背中に固まってついているんじゃなくて、肋骨の上を動くんだね。

そうだね。腕の始まりは、一般的には肩だけど、骨格的に見ると肩甲骨と鎖骨から始まっているんだよ。

へー、そうなんだ。それじゃ、腕を動かす時は肩甲骨の動きが大事だってなんだ。

あと、菱形筋の、「菱」はひし形のことなんだ。筋肉の形が名前の由来になっているんだよ。

ひし形だから、菱形筋ね。

あと、右と左のひし形がセットになると、逆さの初心者マークに形が似てるんだよね。

そうだね。知ってる形とセットにすると、イメージがしやすくなるよ。

それじゃ次は、どんな動きで菱形筋が使われているかを見てみよう!