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前腕屈筋群(ぜんわんくっきんぐん)のまとめ

これまで、前腕屈筋群について学んできました。

最後はこの筋肉をまとめて見てみましょう。

前腕屈筋群の起始停止をみてみよう!

今回は前腕部分についている前腕屈筋群を学ぶよ。前腕屈筋群というのは、前腕についているたくさんの筋肉の総称だよ。前腕部分にはたくさんの筋肉がついてて、1つ1つ学ぶと難しくなるので、前腕の手のひら側についている筋肉をまとめて学んでいくよ。

【前腕屈筋群はこんな筋肉のあつまり】

●橈側手根屈筋(とうそくしゅこんくっきん)
●尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん)
●浅指屈筋(せんしくっきん)
●深指屈筋(しんしくっきん)
●長母指屈筋(ちょうぼしくっきん)
●筋長掌筋(ちょうしょうきん)

たくさんの筋肉だから、「群(むれ)」ってことね。股関節内転筋群(こかんせつないてんきんぐん)の時にも群がでてきたよね。あれと同じことね。

そうだね。よく覚えていたね。筋肉の勉強に慣れてきたら、また個別に筋肉を覚えるといいよ。それじゃ、前腕屈筋群の起始停止を見てみよう!

起始:上腕骨内側の肘側、前腕骨前面
停止:手・指のひら側

用語解説

起始停止:筋肉がついている部位のこと

この筋肉は、起始が、手のひら側から見た時、肘の外側ではなく内側に集まっているのが特徴だよ。

イラストを見ながら、前腕屈筋群の形と位置を確認しよう。まずは、しっかり前腕屈筋群を見て知ることで、この筋肉をイメージできるようになりましょう。

しっかり見て知って、イラストを見なくても筋肉をイメージできるようになっておこうね。

それじゃ、次は前腕屈筋群の作用を考えてみよう!。

用語解説

筋肉の作用:筋肉が収縮して骨格を動かすこと

前腕屈筋群は、イラストの緑と青の部分についてるから、この筋肉が働くと….

答えを見る前に必ず自分でイメージしながら考えることが大事!繰り返しイメージするうちに、イメージ力が高まって、だんだんと自然に筋肉をイメージできるようになってくるよ。イメージ力は、見えない体の中を解剖学で見える化する時に必ず必要な力なんだよ。

前腕屈筋群の作用のヒント

前腕屈筋群は、肘の内側から手のひらにかけてついていて、またいでいるのは手関節や指の関節だよ

前腕屈筋群の作用

今回は、前腕屈筋群の作用を見てみるよ。

筋肉の作用をみるときのポイント
  1. どの骨のどこについているか(起始停止)
  2. またいでいる関節

前腕屈筋群の起始は、上腕骨内側の肘側、前腕骨前面で、停止は手・指のひら側の骨だよね。

そして、この筋肉がまたいでいるのは、手関節と指の関節!

そうだね。たくさんの筋肉がついてるから、正確に起始停止を覚えるのは大変だよね。まずはイラストを見て大まかでいいから筋肉のイメージを作ってみようね。

前腕屈筋群の作用 :手首を曲げる。指を曲げる(握る)

イラストをしっかり見て、前腕屈筋群の作用を確認してみましょう。

前腕屈筋群は肘関節をまたいでついてるから、この筋肉が縮むと、手首を曲げたり、指を曲げたりする作用になるよ。

手首や手にはいろんな関節があるから動く関節もたくさんあるね。

そうだね。筋肉の作用を考えるときは、その筋肉がどの関節をまたいでいるかをしっかりイメージすると、分かりやすくなるよ。

それじゃ、次は前腕屈筋群がどんな動きで使われているかを見てみよう!

前腕屈筋群はどんな動きで使っていますか?

前腕屈筋群の作用は、手首を曲げたり、指を曲げたりする作用だよね。

例えば、ヨガのこんなポーズの時にも前腕屈筋群が働いています。

なんて羨ましい状況。私も前腕屈筋群をこんなシチュエーションで使ってあげたいわ。

だんだんと前腕屈筋群について分かってきたかな。それじゃ、最後は前腕屈筋群を意識しながら実際に動いてみよう!

動きながら筋肉を学ぶことで、解剖学ボディイメージのリアリティが一気に高まるぞ!

前腕屈筋群を意識して動いてみよう!

最後は前腕屈筋群を意識しながら実際に動いてみよう!

前腕屈筋群の作用は、手首を曲げたり、指を曲げたりする作用だよね。

そうだね。僕達がとても自由自在に手首や指を動かせることができるのは前腕屈筋群のお陰なんだよ。

しっかり筋肉をイメージして自分の体に意識を向けながら動いてみよう!

こちょこちょできるのも、前腕屈筋群のお陰なのね。

どんな時にどの筋肉を使っているかが分かってくると、使いすぎで体にこりや痛みが起きた時にどの筋肉をケアしたらいいかが分かるようになるよ。

体のケアを自分でできるととても安心だわ。

これまで、前腕屈筋群について学んできました。

この筋肉を意識しながら使えるようになると、ヨガのポーズやスポーツ、生活の中でも手首や指をコントロールしやすくなります。

最初はなんとなくでもかまいません。

手首や指のトレーニングをしたい時、この筋肉をイメージしながら関節を動かしてみましょう。

そして、いつもの感覚や動きがどう変化するかを感じてみましょう。

自分の体で、筋肉を感じながら学ぶことで、リアリティを感じる解剖学ボディイメージができてきます。

1つ1つの筋肉をゆっくり学んで、少しずつ解剖学ボディイメージをつくっていきましょう。

今回は、前腕屈筋群を学んだぞ!

次回は、前腕屈筋群の反対側についている前腕伸筋群(ぜんわんしんきんぐん)について学んでみよう!